

ぼくたちのリメイクは、ゲームディレクターの主人公が10年前に戻ってクリエイターたちと"制作"の奮闘する姿を描くタイムリープ作品。
2018年版の『このライトノベルがすごい!』では文庫部門6位、2019年版では7位と安定して人気の作品です。
今回はこれまで600作品以上視聴してきた筆者が、ぼくたちのリメイクの感想+見どころをネタバレありでレビューしていきます。
実際クソアニメだったのかといういうと・・・個人的評価は「星3★★★☆☆」
世界観 | ストーリー | キャラ | 音楽 | ハマり度 | 合計 |
4 | 1 | 5 | 3 | 3 |
ぼくリメを一言(二言)で表すと
良作のポテンシャルがあるけど、シナリオが中途半端すぎて内容求める人にはクソアニメ。だけど雰囲気で見るにはちょうどいいアニメ。
しっかり内容を求める層にはクソ。ライト層は面白いかもって感じですね。
どこが良かったのか、残念だったのかを全力でレビューしていきます!
最後の方にアニメを無料で見る方法や原作・CDなどのグッズ情報もまとめていますので、この機会に合わせてチェックしてみてください。
※ネタバレありレビューになってます。未視聴の方はご注意ください。
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ぼくたちのリメイク作品情報

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
タイトル | ぼくたちのリメイク |
著者 | 木緒なち |
原作巻数 | 既刊10巻 |
アニメ話数 | 全12話 |
放送時期 | 2021年7月 |
制作 | feel. |
公式サイト |
原作/ライトノベル
原作のライトノベルは既刊10巻発売中です。
スピンオフ作品
主人公が10年前に戻ることがなかった世界を描くスピンオフ作品の「ver.β」は既刊3巻発売中です。
漫画/コミック
漫画は既刊6巻が発売中です。
あらすじ
公式あらすじ
ふと目を覚ますと
そこは10年前の今日。
僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。
会社は倒産、企画もとん挫して実家に帰ることに……。
輝かしいクリエイターの活躍を横目にふて寝して目覚めると、
なぜか十年前の大学入学時に巻き戻っていた!?
当時選ばなかった道を選んで、憧れの芸大ライフ、
さらにはシェアハウスで男女四人の共同生活と突如、バラ色の毎日に!
ここから僕の人生を作り直すんだ―――
クセのあるクラスメイトたちと共に送る新生活がいま始まる!
と、意気揚々と始めてみたもののそんなにうまくはいかないみたいで……。
公式サイトより引用
かみ砕くと…
主人公は売れないゲームメーカーに勤める28歳の橋場恭也。
プラチナ世代と呼ばれる同世代のクリエイターが活躍する姿を見ながら、自分の人生に後悔・・・。
実家に帰省した恭也は、昔合格していたのに行かなかった芸大の合格通知を目にする。
合格通知を見ながら「こっちの大学を選んでいれば・・・」そんなことを思っていたら10年前のタイムスリップ!
自分の人生をリメイクするために、当時は行かなかった芸大進学を決意!そこには大学寮「きたやま荘」には橋場恭也の他に4人の住人がいて、実は大学時代のプラチナ世代だった!
プラチナ世代と作品を作るため、橋場恭也のリメイクが始まる!
もっとかみ砕くと・・・
あー人生失敗したなー。俺もプラチナ世代と仕事したかったなあ・・・。とりあえず実家帰ろ。
お、芸大合格したときの合格通知見っけ!結局、芸大には行かなかったんだよなあ。もし行ってたら人生違ったのかなあ・・・。
・・・・・・ファ!?過去にタイムスリップしとるやん!しかも大学寮で一緒に住む人って、大学時代のプラチナ世代やん!
よっしゃ!大学から人生やり直すぞー!

キャスト

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
キャラクター | 声優 |
橋場恭也 | 伊藤昌弘 |
志野亜貴 | 古賀葵 |
小暮奈々子 | 愛美 |
河瀬川英子 | 東山奈央 |
鹿苑寺貫之 | 石谷春貴 |
加納美早紀 | 沢城みゆき |
火川元気郎 | 高橋英則 |
桐生孝史 | 田丸篤志 |
樋山友梨佳 | 大塚紗英 |
杉本ミキオ | 落合福嗣 |
柿原将 | 中島ヨシキ |
橋場美世子 | 反田葉月 |
登美丘 罫子 | 大空直美 |

ネタバレあり:「ぼくたちのリメイク」感想・レビュー
筆者がここがよかった!と思うポイントと、逆にここがイマイチだったというポイントをそれぞれ紹介します。
※ネタバレありでの感想・レビューなので、未視聴の方はご注意ください。
ぼくリメのよかったポイント
タイムリープ系の設定は惹かれるものがある

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
作品の設定は10年前の人生の分岐点にタイムリープするというもの。
誰でもやり直したい過去や選択というものがあるので、共感できる内容だと思います。
シナリオは別として作品の世界観、設定は好きです。
キャラデザがいい!かわいい!

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
ぼくリメはなんと言ってもキャラデザはいいすね!
登場する女の子みんなかわいい!
特にキャラの目が見とれてしまうような目をしていて、とてもキレイ!

4話は水着回だけどEDの方が力入ってるよ
4話

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
エンディング

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
4話はあくまで撮影とストーリー優先だからか水着もアバンだけで終わり。
その分エンディングにがっつりしっかり入れてくれてます。
志野亜貴の博多弁がいい!

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
とにかくシノアキの博多弁がずるいです。
メイド服で「ほっぺにお粉、付いとーよ」なんて言われたらキュン死します。
やっぱりGod knows…は神曲!

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
5話にて学祭ラストで奈々子が「God knows…」を歌うシーン。イントロが流れた瞬間「!?」と反応した方も多いかと思います。
不意打ちで「God knows…」なんてちょっとずるい気もしますが、結局最強。
奈々子のCV:愛美さんももちろん上手ですが、平野綾の歌唱力がえぐいことにも気づかされます・・・。
イマイチだった&つまらないポイント
ラブコメが中途半端
全体的にラブコメ要素が中途半端。以下は特に微妙だったポイント2つです。
①シノアキと奈々子との関係
大学の学祭後のシノアキ「あれ、なんかしちゃった」

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
からの奈々子目撃。

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
マクロス並みの三角関係になるのかと思いきやそうでもない。一緒に住んでいるから奈々子が場の空気を乱したくなくて踏み込まなかったということも考えられるけれど、結局奈々子側の感情が全然分からなかった。
好きなのか信頼なのか尊敬なのか・・・この世界線はあくまでシノアキルートなのか・・・色々と中途半端ですね。

②河瀬川との関わり。
元々チームが別だったけど4話の水着回あたりから一緒に作品に関わることが多くなっていった恭也と河瀬川。
恭也は別世界線で河瀬川(部長)と仕事していたからわかるけど、河瀬川側が恭也と親しくなっていく背景がつかめない。
「ッフ、こいつなかなか面白れぇ奴だな」的な感情で親しくしていたのか。それとも異性としての興味だったのか。
11話で異性として惚れていたシーンもあったけど、関わるようになってから異性として見始めたの方がしっくりくるから後者はないだろうとは思う。

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
異性として見ていたのか、同じクリエイターとして好意を持っていたのか・・・特に河瀬川側の感情というのが全然くみ取れない描写だったかな。
正直なところ、恭也にとって「都合の良い女ポジ」の印象を持ちました。関わる回数が多くなるほど疑問が出てくるから、もう少し丁寧に繊細に描いて欲しかったな。

シナリオがひどい

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
前提としてこの作品の要素は「タイムリープ、ラブコメ、仕事」。設定としては面白いけど肝心の中身全てが中途半端でした。
ゲーム制作、学祭、ラブコメ、会社のピンチ、タイムリープなど12話の中で色んな展開があったけれど、どの展開も途中か最後に「?」が付くような印象を受けました。
アニメのラストも貫之に会いに行って、「だけど僕には熱量がある、ここからがぼくたちのリメイクの始まりなんだ」なんて語っていたけれど、正直「お、おう・・・で?」というのが率直な感想。
熱量だけではどうにもならないのは恭也も知ってると思うんですよ・・・
もしも熱量でどうにかなっていたら、シノアキルート?で未来に行ったときの社長みたいに「バグは気合いで乗り切れ!不眠不休で対応だ!」的な熱量で乗り切れるってことですから。実際に会社のピンチを乗り越えたのは熱量でなく恭也のチート級問題解決スキルなわけですし。
そもそも、元いた世界線では橋場恭也は28歳だったわけだけど「まだ30前じゃん!もう人生終わりなの?」って思う。
ラストに熱量を出してくるなら、28歳以降の人生で熱量は出ないのかってゆう疑問の出てくる・・・。
これだったらラブコメ要素や仕事関係を最低限に抑えて、タイムリープに注力する展開の方がワクワクして好みだったかもしれない。
主人公:橋場恭也の声優が下手

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
主人公:橋場恭也のCV:伊藤昌弘さん、イマイチでした。
普段の会話はまだマシだけど、物語が動き始めて盛り上がるってところではセリフを読んでる感がすごくてひどい。
ぼくリメは後半にかけて恭也の「熱量」を大事にしていて、恭也一人で奮闘みたいなシーンが多め。状況がピンチになってしまって、これから取り返そう!っていうときに"読んでる感"が伝わると少し冷めてしまって、見ている側が置いて行かれる雰囲気に感じてしまいました。
特に微妙だなと感じたシーン2つ
①8話:貫之が道を外れてしまって雨の中叫ぶところ。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」と叫んだ「ぁぁぁぁ」の余韻と「どうして・・・何がいけなかったんだよ・・・」のセリフ。
②11話:アプリ開発、リリースで失敗して河瀬川など会社がピンチのところ
「ぜってぇ何とかする!!」とかいう恭也が気合い入れるシーン。
「ぜってーなんとかする」って感じなんだよなぁ。。。
このあたりの物語が大きく動くシーンで没入感を得られたら、もう少し感情移入できる作品になったと思う。
主人公がチートレベルで仕事できすぎ

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
恭也は別の世界線(未来)からやってきて「特別な力はない」なんて自分で言っているけれど、あの問題解決能力、仕事のさばき方は十分にチート級です。
1話にて「ディレクション、動画編集、画像加工、グラフィッカーの手伝い、ロゴデザイン、サブシナリオ」などを経験してきたとありますが、正直スキル盛りすぎです。
それに一度、別の未来の世界線へ移動して1か月ほど過ごした際に「だいぶ仕事にも慣れてきた。その中で掴んだ情報によるとーー。」なんてシーンもありましたが、・・・いきなり未来に飛ばされて、知らない会社で、知らない人とあんなに仕事できます?
社長からヤンヤン言われている中で、「ゲームエンジン変更するンよ。予算?Bチームの予算だから大丈夫っス!あ、これ追加ライセンスの見積もりっス。使わずに済めばよかったのに・・・」いやいや、充分チート級です。
これほど仕事できる人なら元々の世界線でも就職して十分仕事できるでしょ・・・。
結局主人公のエゴだよね

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
主人公が過去に戻って仲間とあれこれした結果、志野亜貴が絵を描かなくなったり、貫之が作家じゃなくなっていたり、奈々子がN@NAとして活動しなかったり・・・と元々恭也がいた世界線とは違う未来になってしまった。
そんな違う未来になってしまったことに対して恭也が「自分が皆の未来を変えてしまったことに対して責任が・・・」という描写があるけれど、
そもそも「過去を変えたい、プラチナ世代と一緒に作品を作りたい」という自分のエゴで動いているわけなので、責任というよりただ一緒に作品作れないどうしようという感情なだけな気がする。
このへんの恭也の感情がどうも引っかかる。
もはや「ぼくたちのリメイク」じゃなくて「ぼくのリメイク」または「橋場恭也のリメイク」だよね。
ポテンシャル高×シナリオクソ=ぼくリメ
ぼくたちのリメイクは設定、キャラデザ、作画などポテンシャルは高いぶん全体的に惜しい作品でした。
シナリオを追求してしまうとどうしても各場面で「うーん・・・」ってなってしまうので、深く考えすぎないでサラッと見るのがおすすめです。
たぶん見る人によってかなり評価の分かれる作品になってると思います。

また、アニメではケイコさんについては何も触れないまま終わってしまったので、ケイコさんの謎を解明するためにも原作を見るのもいいかもしれませんね。

©木緒なち・KADOKAWA/ぼくたちのリメイク製作委員会
アニメは原作~4巻までの内容をアニメ化しています。
2022年3月現在10巻まで発売されているので、アニメ最終話の続きを原作で読んでみたいと思います。
「ぼくたちのリメイク」を無料で見る
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「ぼくリメ」視聴可能な動画配信サービス
動画配信サービス | 視聴可否 |
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主題歌
オープニング
タイトル | ここから先は歌にならない |
アーティスト | Poppin'Party |
作詞 | 中村航 |
作曲 | 藤田淳平 |
編曲 | 日高勇輝 |
ミニAlbum「Live Beyond!!」に「ここから先は歌にならない」を収録。
通常盤CDケースの裏側には、本作のために描き下ろされた『ぼくたちのリメイク』のイラストが掲載。
エンディング
タイトル | 可能性 |
アーティスト | Argonavis |
作詞・作曲 | 北澤ゆうほ |
編曲 | 渡辺拓也 |
Blu-ray/DVD
Blu-rayは上・下の2巻が発売されています。
上巻には第1話~6話を収録+下記特典
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下巻には第7話〜第12話+下記特典
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