ひよってるやついるー!!??

この前サイゼに行ったときに、ふと昔のことを思い出したから、ちょっと昔話。
「当時遊んでた女の子とサイゼにいたら、バット持ったヤンキー達が乗り込んできた話」。
当時大学生
当時遊んでたってゆうか、付き合ってた女の子との話。
その女の子は高校卒業してからずっとキャバで働いてて、いわゆるヤンチャな人だった。
このブログでは、その人のことを便宜上エリザベス(仮称)と呼ぶことにしよう。
エリザベス、ちょっとバカだったんだよね。
地元でもちょっと偏差値低めの高校・・・まあ名前書けば受かる高校に通ってて、普段話してるとちょっと頭バカなのかな?って感じるくらいの人だった。
たぶん車にガソリン入れるとき、軽自動車に軽油入れるような感じ?
割り算とか計算出来なかったり、一般常識的なことも分からなかったり、同じ事何回も言ったりとちょっと頭のネジ緩いかな?って感じるくらいだったけど、普段遊んでるときは特に何もなく遊んでたんだ。
それでもちょくちょく不可解な行動を目にするのが多くなっていったんだ
例えばゲーセン
まぁ、地元は地方も地方な田舎な訳で遊ぶところといってもイオンとかゲーセンとかカラオケとか山とかに限られるわけさ
いつも通り
「暇だなー、とりまゲーセンでも行く~?」的なノリでいつも行動してたんだけど、突然
「やべっ!!」って言って隠れ始めるんだよ。
どしたー?って聞いても「今、あいつらに見つかるわけにはいかない」って言って詳しくは話さないのね。
まずここで第一の違和感が生まれる。

Ⓒ青山剛昌/小学館
最初は友達とケンカでもしてるのかな?って思うくらいなんだけど、それが何回も続いてると

Ⓒ青山剛昌/小学館
って思ってくるじゃん?
いやいや、見つけるわけにはいかないって・・何と戦ってんの!?
なんて平和なやり取りをしながらも
この違和感が後の大事件に繋がるとはこのときは思ってもいなかった。
ある日のサイゼリヤ
ある夏の日の昼、私たちはサイゼリヤにご飯食べに来てたんだ。
よく一緒にご飯食べるってなったらサイゼとかに来てたからいつも通りの日常だったんだけど・・・今回だけは非日常だった
いつも通りメニューを見て注文
「んじゃ今日は俺パルマ風スパゲッティ」
「うちミラノ風ドリア」
的ないつも通りの日常はここまで
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン♪
突如遠くの方から聞こえてくる重低音
シルビアとかマジェスタとかが鳴らしているヤンキー車の重低音だ。
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン♪
重低音が鳴り響く夏の15時
「よく見るヤンチャ車かー。今日は昼から活動とか健康的じゃん。健康意識芽生えた健全男児じゃん。」
とか思ってたら
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン
あれ?なんか近づいてきてね?
ドゥンドゥンドゥン
あれ?超近くね?
ドゥン
あれ?止まったくね?
なんだよ、あいつらもサイゼか。腹減ってたんだな。
たぶんあいつらはペペロンチーノに辛味チキンだろ?
俺はパルマ風スパゲッティにタバスコ&粉チーズだけどな
だがここで少し違和感を覚える
あいつら、中々降りてこないな。
そんなこんな思いながらエリザベスの方をちらっと見たら、
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ
っぅおい!!どうしたどうした!?めっちゃ震えてるやん。顔真っ青やん!って思ったのも束の間
エリザベス>「逃げよう!!!!」
ワイ>「は?まだ俺のパルマ風スパゲッティ来てないんだけど?」
エリザベス>「でも逃げよう!お金うち出すから!」
ワイ>「いやでも、いま絶賛作ってるから!!美味しく作ってるから!!」
エリザベス>「いいよ!んじゃうちだけ逃げる!お金ここ置いて置くから!」
((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆シュババババババババババババ

© 1984 Studio Ghibli・H
まぁいいか2人分食べるか。
1分後
「ねーねーエリザベスの彼氏くんー?」
なんか変なの来ちゃった!!!
「うちエリザベスの「友達」なんだけど、なーんかいつも避けられちゃうの。今日は逃げないように説得してくんなーい?」
スっとテーブル席の対面に座りながら話しかけてきた。
「お、おう・・・」
と言ったところにちらっと入口の方を見たら
エリザベスが首根っこ掴まれた猫のように捕獲されてもう1人の女の子と戻ってきた。
そしてテーブルに着くなりエリザベスは「クッソ、あいつら斥候放ってきやがった」
と一言。
おいおい斥候とかどこで覚えたよ
割り算できないあんたがよくそんな言葉出てきたよ
実際、ドゥンドゥンヤンキー車からなかなか降りて来ないなーって思っていたら、彼らはまず斥候を送って逃げ道を塞いだというわけだった。なかなかやりおる・・・。
「ねーエリザベスー、なんで逃げんのー?うちら貸したもの返してもらおうと思っただけだよ」
エリザベス>「やばいやばいやばいやばい」
エリザベスめっちゃ小声でやばい言ってる・・・

「ねー聞いてんのエリザベスー?あ、あれだよー?車にあいつら来てるかんね?うちらだけじゃないから今日は逃げるの無理っしょ」
エリザベス、完全に詰んだみたいだ。
ワイのいるテーブル席の雰囲気は最悪。
傍から見ればいきなり女の子が走って逃げたと思ったら、ヤンキー女に首根っこ掴まれて戻ってきたんだもん。
チラチラと視線も感じるけど絶対目を合わせない。
変な沈黙とヤンキー女の質問だけが鳴り響く最悪な状態。
そんな最悪の雰囲気の中、救世主が現れるっ!!
「お待たせしましたパルマ風スパゲッティです。」
救世主キタ━━!!
このチャンスを逃すまいと、すかさずイケボで言い放つ
「タバスコ、貰えますか?」
よし、これでもう1回店員が来る
エリザベスのミラノ風ドリアも持ってくるとなるとあと2回来る!
食べたら帰ろう食べたら帰ろう食べたら帰ろう食べたら帰ろう
そんなことを思って急いでタバスコかけて食べていたら
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン
無心で食べてると外からまた奴らの音がしてきた
ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン
ドゥンドゥン
止まった
と思った矢先、バット持って出てきやがった
実は新しいドゥン車はエリザベス側のドゥン。一度外へ出たときにナカーマを呼んでいたらしい
2、3人車から降りて、別のドゥン車へ向かう
それを見てすかさず先に来てたドゥン車の奴らもバット持って降りてくる

「オメーらか、うちのナカーマにいつもちょっかい出してるやつらは」
「あぁん?あんだテメーら、やんのか?」
ってやり取りが雰囲気で伝わる
焦りと驚きが頭の中で巡り回りながら、とりあえずパルマ風スパゲッティをとエリザベスのミラノ風ドリアを食べた。
後日談と言うか今回のオチ
サイゼにいた斥候の女の子たちが必死に止めたおかげで抗争一歩手前で納まった。
実際に金属バットを持って登場したときのサイゼ店内では・・・
「は?なんか(知らない車)来たんだけど。あんた呼んだの?」
エリザベスが頷く
「ちょ!あいつらバット持って出てきたよ!」
「さすがにまずいっしょ、ほら!あんた(エリザベス)も来い!止めに行く」
的なやり取りがされてて、サイゼ前抗争は彼女たちの必死の説得のおかげで納まったのだった。
なぜエリザベスが逃げていたのかというと、彼女たちからお金を借りていたのに返さなかったとのこと。まぁよくある話。
その後エリザベスも皆に理由を話し、借りてたお金を返す誓約書を書かされてドゥン連中は一旦帰っていった。
その帰るときに一言
「ねー、エリザベスじゃなくてうちらと付き合わない?」

最悪のモテ期が幕を開けた。
気分次第で第2章へつづく。