
『テレワーク』
と聞いてどんなイメージを持ちますでしょうか?
楽そう
寂しそう
など各々いろんな意見があるかと思います。
コロナ禍により社会的にもテレワークを推進し普及してきている現代社会。
これから就職や転職を考えていて、「働くならテレワークがいい」などと思っている方も少なくないと思います。もしかしたら、「ここ1~2年ずっとテレワークしてるよー」という方もいるかもしれません。
私もテレワークになる前は(前職時代)「いいなぁ。羨ましいなぁ・・・」とばかり思っていました。しかし実際にテレワーク環境を体験してみないと見えてこない【メリット・デメリット】があったのでご紹介したいと思います。
先に結論を述べておくと
結論
日中ずっと自宅にいるからこその大変さがある。
通勤や対人など業務内容以外でのストレスは確実に減った。
結果、メリット・デメリットが表裏一体なので、即答できるものではないが、どちらかと言えばテレワーク万歳。
というのが結論です。【メリット・デメリット】については下記にてそれぞれ解説してます。
この記事でわかること
- テレワークのメリット・デメリット
- 実際にテレワークした正直な感想
体験談から見るテレワークのメリット・デメリット
実際にテレワークを半年以上経験した筆者の体験談をもとに、メリット・デメリットそれぞれ項目を作成しております。
筆者の基本情報
転職したことでテレワークの環境になる。
前職は訪問主体の法人営業。
2021年5月~テレワーク開始。
普段からアニメやゲームで休日も引きこもりことが多い
家で過ごすこと自体に苦痛は感じない
メリット
自分の好きな環境で仕事できる
会社の事務所の雰囲気が暗い・・・無音・・・ラジオばかり・・・
そんな環境にはおさらばです!
いくらでも仕事中に自分の好きなアーティストの曲をかけながら仕事をすることができます。むしろ好きな曲なのでノリノリで仕事効率UPができるかもしれません。
実際に好きな曲を聴くと人間は「ドーパミン」が出て脳が活性化されることが科学的にも証明されています。
ただし頭を使うときは逆にボリュームDOWNしましょう。
出勤がない
出勤がないのが非常に助かりますよね。
朝バタバタして準備することもない、電車の時間に追われることもない、満員電車に乗らなくていい、車の場合は渋滞に巻き込まれない、冬の運転時の事故リスク減るなど・・・
さらっと考えただけでもいいことばかり思いつきます。
なんだかんだ言っても【時間の余裕】と【事故リスク減】がかなりメリットとして大きいと思います。
周りの目を気にしなくて済む
これだけでストレスはだいぶ軽減されますよね。
苦手な上司や人との関わり、お偉いさんへの気遣いなど会社にいるだけで意外とメンタルってすり減っているもの・・・。
テレワークで関わりがなくなったわけではないけれど、【直接的】から【間接的】な関わりに変化することでのメンタルへの負担はかなり減ると思います。
逆に会社に気になる人がいたら、会話ができなくて寂しいとかもあったり?
残業が減る
無駄に帰りにくかったことありませんか?
帰ろうとしたら上司が仕事を頼んできたことありませんか?
日本人は始まり厳しくて終わりが"なぁなぁ"ですからね・・・
テレワークになればそんな"明日でもいい残業"がぐっと減る可能性大です!
家事がいつでもできる
主婦の方、主夫の方、そうでなくても日頃から家事を手伝っている方、朗報!
いつでも家事が可能です!
いつでもというと語弊があるかもしれませんが、「仕事中の合間でちょっと洗濯」や「雨降りそうだな、洗濯物しまっておこう」などがいつでも出来ます。
家事って10~15分など細かい作業が多くて、めんどくさい作業も多いですよね。それが仕事終わりにため込まずにちょこちょこと都度家事ができるのは意外と助かったりします。
部屋着でもいい
楽でいいですよね、部屋着。
個人的にスーツって日本の気候に合ってない気がするんですよ。特に夏。日本は欧米と比べて湿気が多くて気温に対しての不快指数が異様に高いんです。気温高くてもカラっとしていれば耐えられる暑さってあるんですよね。最近はクールビズでノーネクタイもあるけれど、それでも暑い!むしろもっと洗濯しやすくて動きやすいジャージを全面的に推したい。確かに・・・最近は洗えるスーツとかパジャマっぽいスーツとか色々出てきてますが、高いじゃないですか・・・。だったらジャージとかパーカーを推したい。
要は部屋着最高です。
家族との会話が増える
「ただいまー。おかえりー。お昼どうする?今日の晩御飯なにする?学校どうだった?」
基本ずっと家にいるので、家族との会話が増えます。
実際仕事をしていると、家族と過ごす時間<仕事の時間の方が長くなると思います。もし20時に家に帰ってきて24時に寝る方だったら、家族との時間はたったの4時間。その中にお風呂だのあったらもっと会話する時間が少なくなるのが現実です。
ただでさえ欧米と比べるとスキンシップの少ない日本人だからこそ、コミュニケーションはもっと取る必要があると思います。(中にはあまり会話したくないなんて方もいるかもしれませんが・・・)
そんな忙しい現代人&日本人の貴重なコミュニケーションの時間が増えるのは大事。
サボれる
なにをサボるのかはご想像にお任せします。
でも人間息抜きも必要です♪
デメリット
世間話がないので情報が偏る
あそこのラーメン屋さんがおいしかったーとか、昨日のテレビのあれ見た?YouTubeのあれ見た?とかとか。
意外と仕事中でも人間って世間話のなかで情報を得ているんですよね。
会社の人が言っていたから今度あのお店行ってみようとか、そうゆう口コミ要素の広がりがなくなるのは、一個人としてもお店側としても意外と痛手だったりします。
特に最近は情報を得るときはスマホアプリだったりYouTubeだったりで情報を得るので、そうゆう情報はGoogleやYahoo!などがアルゴリズム分析してその人に合ったニュースや情報を発信しちゃうんです。YouTube見ててもおすすめとかコンテンツが偏ってしまうようなイメージです。
常にテレビでニュース番組を見ている人でしたらいいのですが、最近はテレビ離れもあります。
テレワークが全ての原因というわけでもありませんが、情報を検索する側ではなく、受け取る側にならないと知見が狭くなってしまう恐れがありますので、たまにはニュースでも見るようにしましょう。
誘惑が多い
家にいると色んなものに誘惑されてしまう恐れがあります。
特に、お菓子。
ついつい手を伸ばしてしまいますよね。
しっかり蓄積されちゃうので要注意です。
アーモンド食べるのがおすすめです。
人によっては集中しにくい
集中するには「環境」は大切です。
それに勉強するときでも、「静かな図書館で勉強する人」や対照的に「ファミレスやスタバなどある程度がやっている場所で勉強する人」いたと思います。後者の場合は普段自分以外いなくなるので、なかなか集中しにくいかもしれません。
また、会社にいると知らないうちにスイッチが入って集中できるけど、家だと変にリラックスしてしまって集中できないという人もいるかもしれません。
メリハリがつけにくい
上記の「集中」とも被りますが、仕事のスイッチ切り替えができないという場合もあります。
意外と人は通勤などの時間で仕事へ切り替えするケースも多いので、うまく切り替えできずに始業開始直後はだらだらしてしまう可能性があります。
ハード面の環境が乏しい
会社には仕事する上で最低限必要なデスクやイスがあります。
しかし自分の家や部屋はどうでしょうか?
デスクを新たに置くにもある程度のスペースが必要となりますし、イスにしても安いイスだとお尻が痛くなったり腰に負担がきたりします。かといって新しく揃えるとなると費用もかかってしまう。当たり前ですが、会社は思っている以上に仕事する上での設備が整っています。
それとテレワーク始める際にとりあえずで備品を購入すると、後々もっといいやつにしたいなど現状改善欲求が出てくるので沼に入ってしまう可能性があります。
私もイケアで買った5000円くらいのデスクに2万円ほどのイスという環境ですが、もっと広いデスクがいい・・・体に負担の来ないいいイスが欲しいなど欲求が止まりません。いい家具は高い・・・。
寂しい
引きこもり耐性の強い私も、さすがにずっと家に一人でいると寂しいと感じるときがあります。
始めはGoogleホームに話しかけたりしていましたが、キャッチボールができないので断念。
テレワークは結局のところ「一人」。人間という生き物は一人だと寂しいと思うのは当然なのです。だからこそテレワークが始まってうさぎを飼う人が急増したのはこういった背景があります。私もペットショップにうさぎを見にいって本当に検討していました。アパートが絶対にダメということでお迎えできませんでしたが・・・。
ずっと会議や電話してる方でしたら大丈夫かもしれませんが、そもそもそういったバチバチの営業のような業種の方はあまりテレワークを積極的に導入しないでしょう。
大丈夫!と思っても意外と寂しくなります。
ちなみに、私は観葉植物を導入しました。(いつも一人観葉植物に話かけて仕事しています・・・)
光熱費が増える
ずっと家を空けていた状態ではなくなり、逆にずっと家にいる環境になったので、生活すれば電気は使うしトイレにも行くしお昼ご飯は食べるときに電子レンジ使うしと光熱費が増えるのは当たり前。特に増減の差が激しいのはエアコンの電気代です。会社ではあまり気にせず暖房や冷房を付けることが多いかもしれませんが、自宅では電気代気にしてしまいますよね。
以前デスクパネルヒーターを導入した記事にも書きましたが、私は冬に暖房かけずダウンなどを着ながら耐えて仕事をしていたのですが頑張りむなしく足の指先が霜焼けになりました・・・。
-
【購入1か月レビュー】デスクパネルヒーターの電気代はいくら?実際暖かい?
続きを見る
寒くて手がかじかんでしまうとうまくタイピングできなくなったりと仕事効率にも影響が出ることもあるため、結局何かしら暖房だったり冷房だったりで対策が必要になり、結果光熱費(特に電気代)は上がります。
そのためテレワークに合わせて電気会社やプランを見直しなどすると良いかもしれません。
家族が気を使う
テレワーク中に自室で仕事をする方は何の心配もいりません。
ただしアパートなどで使える部屋が限られてしまう方もいます。私もアパートの構造上・環境上リビングにデスクを置いて仕事をしていますが、家族が帰ってきたときや休みのときなどは両者ともに気を使います。オンラインで打合せなんてした際には特にです。
普段自由空間であるはずのリビング・家が「気使いエリア」になってしまいます。
最近はテレワーク用のスペースを確保する電話ボックスのような商品も出ていますが、そこまで金かける?と個人的には思ってしまいます。
自宅は基本的に「生活する場所」であるため、気を使うことで生じる家族との壁や溝には注意が必要です。
運動不足になりがち
実は通勤してるときは自分が思ってるより歩いています。
電車通勤の人は、自宅~駅~会社。
車通勤の人も、車までの数十歩~車を降りて会社まで。
とちょこちょこ歩いているもの。しかしテレワークは基本的に家から出ません。行動範囲が家の中になるため一日の歩数が壊滅的になります。普段からジムや自宅で運動している人は大丈夫ですが、座りっぱなし+ずっと家だと必ずどこかで体の不調がきます。
毎日ジョギングする、スクワットするなど体を動かさないと確実に太ります。
まとめ
基本的にテレワークは【メリット・デメリット】表裏一体。
メリットと感じるところが人によってはデメリットと感じる場合もあります。
私は以前訪問するタイプの法人営業していましたが、転職してテレワークメインで仕事をしています。
当初憧れで想像していたよりも魅力的なものではないかなと感じてます。
実際体験した現在、正直どっちが良かったかと言われると即答は難しいですが、どちらかというと精神的な面・事故リスク・コロナ感染リスク等を踏まえてテレワーク推進です。
ただ精神的な自由度が増したことでストレスは減ったものの、雑談などが減った結果人としての幅や面白みも薄くなったなと感じています。やはり何かを得るということは、何かを失うことになるという事です。
もちろん人によって向き不向きはありますが、
もしも今後、就職や転職などでテレワークを希望している人だったり、どうしてもテレワークがいい!という人がいれば、少しでも現実感が伝わって参考にしてもらえれば嬉しいです。
現場からは以上です。
